著者
上野 雅之
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1184, pp.101-108, 2017-10

SiCを搭載した次世代新幹線「N700S」の経緯を2回に分けて紹介する後編。本稿では、SiC採用によってもたらされる利点を中心に、N700Sの開発を主導したJR東海の上野雅之氏に解説してもらう。なお本稿は、2016年11月開催の「パワーエレクトロニクス・サミット2016」における上野氏の講演「東海道新幹線における技術開発─SiC採用の駆動システムを搭載したN700Sの開発について」の内容を基にしている。
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1215, pp.68-76, 2020-05

2020年3月3日、米Google(グーグル)のクラウドサービス部門「Google Cloud」は、大谷翔平選手なども活躍する米メジャーリーグ(MLB)の"公式クラウド"として複数年契約を締結したと発表した。MLBの技術子会社が開発した、ボールや選手の動きを追跡してデータ化す…
著者
松本 功 中道 理 山下 勝己
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1223, pp.109-113, 2021-01

かつての隆盛は見る影もない「日の丸半導体」。依然として、衰退傾向にある。そうした中でロームは、半導体事業に集中投資し、売上高の急速な拡大を図っている。注力する製品はメモリーでもプロセッサーでもない。
著者
国峰 尚樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1197, pp.84-88, 2018-11

遠赤外線イメージセンサー(赤外線イメージセンサー)の温度検知部(温度センサー)の基本的な方法をいくつか挙げ、その原理を紹介する。主力とされる方式のほか、現在でも多様な方式が存在する。
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1211, pp.26-29, 2020-01

こうした経緯から、Thunderboltが登場した当初は、「Thunderbolt対USB」という構図で見られる場合が多かった。このときから、AppleはThunderboltを推していた。同社はDPを積極的に採用しており、その延長でThunderboltを最初にパソコンで採用した注3)。
著者
上野 雅之
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1183, pp.107-112, 2017-09

まず、JR東海や東海道新幹線について、簡単に紹介したい。JR東海は1987年、今から30年前に国鉄を分割民営化して誕生した会社だ。人口の集中地帯であり、国民総生産でも日本の中心地である東京−名古屋−大阪間を結ぶ東海道新幹線550kmと、名古屋や静岡を中心とし…
著者
山海 嘉之 野々村 洸 高橋 厚妃
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1214, pp.79-82, 2020-04

装着型サイボーグ「HAL」を開発するCYBERDYNE(サイバーダイン)が「スポーツテック」に参入した。ユーザーには米メジャーリーグで活躍する前田健太選手など世界のトップアスリートも含まれる注1)。同選手はHALを利用した自主トレーニングをスポーツ施設「IWA ACADE…
著者
藤岡 淳一 大槻 智洋
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1208, pp.98-101, 2019-10

当社(ジェネシス)がソースネクストの携帯翻訳機「POCKETALK W(ポケトークW)」を受注できたのは、米国サンフランシスコ市南のパロアルト市在住の松田さん(ソースネクスト 創業経営者の松田憲幸氏)に会いに行ったからです。松田さんはこう言っていました…
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1235, pp.78-83, 2022-01

では、流通在庫品にはどの程度の模倣半導体が紛れ込んでいるのか。当然のことながら、中国などの闇市場でつくられるものなので、実態を正確に把握するのは非常に難しく、信頼できる調査報告も数少ない。 例えば、ERAIには会員企業から20年に463件の報告があっ…
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1216, pp.10-12, 2020-06

2020年4月24日に米Apple(アップル)が世界で発売した新型iPhone SE(以下、SE)。外観や機能からiPhone 8(以下、8)の流用部品で作られているのではないかという推測が成り立つが、果たして実際はどうなのか。電子機器の分解・分析を専門とするフォーマルハウト・…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1194, pp.48-50, 2018-08

全固体電池のEVでの実用化が始まるとみられる2022年まであと4年。開発競争は最終コーナーを回りつつある。日本では新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、企業23社が参加する100億円規模の開発プロジェクトを発足させた。
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1213, pp.26-33, 2020-03

巨大な「MaaS(Mobility as a Service)」プラットフォームを中核に、日常生活を支える企業になる─。そんな野望を胸に秘めるUberは自動車のライドシェアサービス「UberX」を皮切りに、電動自転車や電動キックボードのシェアサービス、公共交通の乗り換え案内機能…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1186, pp.30-35, 2017-12

2020年ごろを境にして、急速に進むとされる自動車の電動化。それに伴い、電動車両の「走る」「曲がる」「止まる」といった足回りの性能やコストを左右する駆動システムも急成長する見込みだ。
著者
勝本 徹 内田 泰 東 将大
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1231, pp.69-73, 2021-09

─エレクトロニクスのみならず、ゲームやエンタメ、金融事業などを手掛けるソニーGの事業戦略は従来の電機メーカーと大きく異なってきているように思いますが、CTOの役割についてどう捉えていますか。 この10年で、大きく変化したと感じています。今の時代のCTO…
著者
加藤 良文 中道 理 東 将大
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1215, pp.77-80, 2020-05

トヨタ自動車とデンソーが、車載半導体を開発する新会社「ミライズテクノロジーズ」を2020年4月1日に共同で設立した。社長には、デンソーで長らく技術開発に携わってきた加藤良文氏が就任する。新会社設立の狙いは何か、具体的にどんな取り組みを進めるのか、加…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1203, pp.55-59, 2019-05

米Appleが毎年発行する200社のサプライヤーリストに載ること。それは民生機器向け部材を手掛けるメーカーにとって、「メジャーリーグ」入りを意味する。7年分のリストに載った全中国企業を挙げ、さらに統計からAppleの調達方針を示す。
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1218, pp.48-56, 2020-08

新型iPad ProにLiDARスキャナーを搭載したのは、AR(Augmented Reality)コンテンツでの活用が狙いである。これまでのARでは、カメラとモーションセンサーからのデータを組み合わせることで周囲の状況を把握する手法が使われてきた。これにLiDARスキャナーの測定結果…
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1219, pp.51-55, 2020-09

自社製プロセッサー「Apple Silicon」を発表し、「脱Intel」を示した米Apple。そのApple Siliconの動作デモに使われたのは、2020年3月発売の新型「iPad Pro」のアプリケーションプロセッサー「A12Z Bionic」だった。新型iPad Proに搭載されたA12Z Bionicの実装に迫る。
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1230, pp.26-29, 2021-08

結論から言うと、内部的にはiPad Pro(2021)とMacBook Air(2020)/MacBook Pro(2020)は別物である(図1、図2、図3)。 まず、iPad Pro(2021)、MacBook Air(2020)、MacBook Pro(2020)で共通する部品としては、M1周辺と、USB関連がある。M1周辺では、3機種において、M1とDR…
著者
田中 秀治
出版者
日経BP
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1230, pp.72-76, 2021-08

米国のスタートアップ企業である米Vesper Technologiesが骨伝導MEMSマイクを発売した。狙いは、骨伝導MEMSマイクを圧電式MEMSマイクと組み合わせ、AirPodsのようなヘッドホンのノイズキャンセリングに使うことだ。東北大学教授の田中秀治氏がこの新しい使い方や将来展望…